“歯周炎という言葉を聞いたことがあると思います。
他には歯肉炎など種類があるのですが、総称して「歯周病」と呼ばれているのでこちらの方が聞き覚えがあるかもしれませんね。
歯肉炎はその名の通り、歯の周りの肉が炎症にように問題を起こしている状態です。
この辺りはまだ初期段階で、いわゆる「歯周病菌」が悪さをしてしまった結果なのです。
虫歯菌などと違うのは、歯茎に対してもひどく炎症を起こしてしまう点ですね。
歯周病菌も歯にダメージを与えますが、歯と歯茎どちらにも損傷を与えて擦り減らしてしまう点が非常に厄介なのです。
歯の周りには、分かり辛いですが隙間が存在しています。
健康な方の歯を見ても、そのような隙間は見えにくいとは思いますが歯肉炎が始まるとさらによく分かるようになります。
いわゆる歯肉ポケットと呼ばれるものが拡大して、歯周ポケットとまで呼ばれるようになります。
歯茎が弱くなれば当然歯もしっかり立てませんから、ぐらついて来ます。
歯槽膿漏という言葉も一般的になりましたが、歯がづらついて抜ける一歩手前の状態ですね。
この状態まで来ますと、膿なども現れて来ますしそもそも噛めないはずですので気付かざるを得ません。
歯槽膿漏になったとしても、まだまだ歯を治せる可能性は状況によってはあり得ますが、せめて歯周病中期の歯周炎のレベルで治療しておきたいものです。
もちろん、そうならないようにするのがベストですから原因をしっかり絶たなければなりません。
そもそも歯周病が始まる原因は「歯垢」だと言われています。
別名をプラークとも言いますが、これは虫歯の原因にもなっている諸悪の原因ですね。
歯と歯茎の溝に歯垢が溜まり過ぎた際に、歯垢に含まれている菌が徐々に箇所を炎症させてゆくのです。
その場合その菌が歯周病菌となっている訳ですが、菌は種類も複数ありますし虫歯や他の歯の病気の原因にもなります。
歯磨きとは歯垢を毎日ちゃんと取り除くための習慣なのですが、歯の形状によっては磨きにくい場所もあります。
一部分がひどく歯周病が進んだ場合の原因はそれですね。
口内の全体的に歯周ポケットが多い場合は、そもそも歯磨き習慣が不十分か体質も考えられますね。
個人によって菌の量や強さは多少変わりますから、そのような人は医療機関できっちり磨き方を学んだりより効果的な歯磨き粉を利用すると良いでしょう。
体質の違いこそあれ歯周炎の根本的な原因は「歯周病菌」なので、日々口内の清潔を保つよう心掛ける事が大切だと言えます。”